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INTERVIEW

年中無休・兵庫県最大クラスの歯科医院「ナチュラルスマイル西宮北口歯科」が、2021年4月から「医療法人にしきた 西宮北口歯科口腔外科」に名称を変更されました。そこで、児玉秀樹院長にこれまでの歴史と今後のビジョンについてインタビューをさせて頂きました。

小さな女の子を助けたことがきっかけ

Q1

ー児玉院長は大阪歯科大学卒業後、慶應義塾大学の大学院も卒業されていますね。 なぜ異なる2つの大学を通われたのですか?

「私は腕さえ良ければ患者さんは来てくれると思っていました。もちろん、実際に患者さんは来てくださったのですが、医療の値段は国家が決めているので、優秀な医師やスタッフを雇い、最新機器を購入して医療技術向上を目指せば目指すほど、経費率が上がって赤字になってしまう。

そこに疑問を感じて、どうすれば解決できるか考えた結果、マーケティングや財務の勉強をするために慶應義塾大学に通いました」

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Q2

ー年中無休をはじめたきっかけはありますか?

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「今の医院になる前の出来事なんですが、 休日に事故で歯が抜けてしまい、口から血を流している小さな女の子が うちに運ばれてきたんですね。

事故で抜けた歯というのは1時間以内にキチンと施術をすれば、 綺麗に戻せる可能性があるんです。

この子を絶対に助けてあげようと思って 急遽治療を行い、なんとか歯を元通りに治すことができたんです。

治療後、女の子とお母さんがとても喜んでくれまして。その時、 やはり医療はいつでも空いてないといけないな、と思ったんです。 それがきっかけで年中無休で治療を行えることを目指しました。」

ーそこで先ほどの質問でお答えいただいた、経済学を学んだことが活きているんですね

「そうですね。実際、顔面外傷で救急搬送されても、 たらい回しにされてしまうことが口腔外科の世界ではたくさんありますので、 「病に休日なし」の理念のもと、今では365日診療を行っています。」

気軽に定期健診に来て頂いた方がお得

Q3

ー来院された患者様との記憶に残っているエピソードはありますか?

「すごく嬉しかったのは、歯がボロボロになってしまったものの、その状態を歯医者に見せるのが怖くて 治療に踏み出すのにとても時間がかかってしまった患者さんが来院された時ですね。

その方の治療が終わった時に、 『先生はこんな私でも怒ったり怖がらせたりせず丁寧に治療をしてくれた。先生のところにきて本当によかった』 と、言ってくれて。 その時は本当に嬉しかったですね。必死で涙をこらえましたね。」

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ーそういうことって結構あるんですか?

「ないです(笑) 歯医者には、早く行って早く帰りたいでしょ? だから、感謝されることはあまりないので、あの時は本当に嬉しかったですね。」

Q4

ー歯医者へのかかり方のコツはありますか?

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「歯医者に行こうと思われる方の多くは、

『痛くなったから』『詰め物が取れたから』

来られる方が多いと思います。
ですが、それは結果として、

『痛くて』『何度も通う』『費用がかかる』

治療方法になってしまうんです。

なので、定期健診など健康診断のような感覚でチェック・メンテナンスに来ていただければ、 結果的には『痛くない』『すぐ治る』『安い(保険治療で済む)』治療をすることができるんです。

今、歯科の定期検診を受けている方は全人口の2割と言われています。 なので、もっと気軽に定期健診に来てほしいですね。 そのほうが時間も費用も負担が大きく減ります。 これがコツですね。」

好きなものを食べるために大事なこと

Q5

ー院長の趣味はなんですか?休日はどのように過ごされていますか?

趣味は魚釣りです。 西宮でなら「西宮ケーソン」でよく釣りをしていますよ。 スズキ(ハネ)とか大きな魚も釣れるんで、あそこは西宮の隠れ観光スポットですね(笑)」

ー児玉院長は魚をよく食べるんですか?

「いや、釣りは好きなんですがあまり食べないですね(笑)」

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Q6

ー歯科医の視点で、こういうものはあまり食べないでほしいとかありますか?

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「ないですね。食生活は自由でいいと思いますね。 食事の後にちゃんと歯磨きをするのがベストですが、 水ですすぐだけでもかなり違います。 当院では患者さんに治療間のうがいを念入りにしてもらうようお願いしています。」

歯医者のいらない世の中のために。

Q7

ー保険治療と自費治療、正直なところ、どちらがオススメですか?

「当院では全ての人が平等に治療を受けられる世の中が一番だと思っています。 保険治療でも自費治療でも生活保護でも、全ての患者さんを平等に扱い、治療を行います。

しかし、保険治療にはどうしても制限があるので治療方法が限られてしまうんですね。 車のガソリンで言えば、レギュラーとハイオク以上の差があるので、 自分の家族には自費治療を勧めますね。

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ただ、保険治療も年々向上していっています。 具体例を出すと、糸切り歯の後ろの第一小臼歯と第二小臼歯は、 昔は保険治療では銀歯でしか治療できなかったのですが、 今は保険治療で白いレジンの歯を入れれるようになりました。

ですので、患者さんにとって一番ベストな治療方法を話し合い、 安心して治療を受けていただけるほうをオススメしますよ。

Q8

ー最後に、今後、目標・実現したいことはなんでしょうか?

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私は医療には3つの輪があると考えています。

「治療の輪」
「予防の輪」
「啓蒙の輪」

「治療の輪」は医療行為そのものですね。これはどこの病院でも行われています。 悪くなった場所を治すということです。

「予防の輪」は病気にならないよう定期健診などを行うことです。 先ほど歯科医にかかるコツでもお話しましたが、 残念ながら定期検診を受けている方は全人口の2割と言われています。

そして「啓蒙の輪」は、 こうやったら虫歯にならないよ、とか、 高血圧にならないよ、とか どうすれば健康的に過ごせるのかを啓蒙をしてゆくことです。

今はコロナ禍(2021年4月現在)になったので止めていますが、 これまで毎年60回以上の無料講演会をしてきましたが、 それはこの「啓蒙の輪」のためです。

この3つの輪を提供することが私の目標ですね。

やがて医療が進化して、塗るだけで簡単に虫歯が治る薬が開発されるかもしれません。 そうなれば歯医者はいらなくなるでしょう。 私はそんな、歯医者のいらない世の中こそ歯医者が目指すものだと思っています。

ーもし本当に歯医者がいらない世の中になったらどうしますか?

「ダーウィンの進化論は強いものが生き残るのではなくて、変化に強いものが生き残るというものです。 ですので、もしそうなったのなら、健康的な料理を出す食堂を開いたり、 料理教室をやってるかもしれませんね(笑)

ー本日はありがとうございました!』

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